川沿い 教会

文化を守るドイツ精神ー自粛要請は緊急事態ー

 

ドイツでは、文化や芸術家、フリーランスを守るのが当たり前に根付いています。

それが当たり前で育った私は、今回の日本のやり方に対してかなり疑問を感じています。

 

私は、イベントで通訳業をやっている関係で

イベント関連の社長やイベンターの知り合いがかなりいます。

 

今回、コロナ・ウイルスが日本へ流行り始めたことで、政府の「自粛するように」の一声で

イベントが一斉に中止になりました。

 

しかも、大規模なものだけではなく、中規模ないしは個人的な数人の集まりも「自粛するように」

規制がかかりました。

やってはいけないわけではないですが、やるとまるで悪者のような空気まで流れています。

つまり、娯楽や文化に関わる全てのものが、いきなりなくなってしまったわけです。

 

私も国際フード系の通訳の仕事で待機していたのですが、

その少し前に前触れもなく「中止になりました」

の一声で全て無くなりました。

 

しかし、社長たちも大変です。

ですので、甘んじて受けれいますが、

目下なんの保証もなくイベント関連に携わる人の仕事が急に無くなり

しかも、今後どうなるかわからない状態です。

 

さて、ここからが疑問です。

 

ドイツもついに「自粛要請」が出ました。

先ほど、州によっては入国規制、学校閉鎖が始まりました。

キリスト教イベントも延期です。

大規模なイベントは、国の方針に従って中止で

小規模なものに関しては個人の判断に委ねるそうです。

 

ところが、ドイツは、同時に文化を守るための声明も出しています。

 

今回のウイルスが、決して個人の自己責任ではなく

またフリーランスや個人、芸術家、芸術施設が危機に瀕してしまうこともお見通しです。

 

文化・芸術は、平和な時代だけの贅沢品ではなく、いつでも享受されるべきものです。

それを国によって自粛要請するということは、これが緊急事態であるということを強く主張しています。

 

ドイツ政府は、政府から支援を受けている文化施設のみならず

フリーランスや芸術家をも見殺しにしないと宣言しています。

支援をしていくことを声明として出しています。

 

これは、今に始まったことではなく、

芸術や文化が、いかに大切なものかをドイツ人はわかっていて、

さらに、芸術文化にはそれを支援する力が必要であることもわかっていて

これまでも芸術家や文化人を守ってきたドイツ精神に根付いています。

 

参考:コロナウイルス

文化大臣は、文化施設や芸術家の支援を表明

(ドイツ語)

 

https://www.bundesregierung.de/breg-de/bundesregierung/staatsministerin-fuer-kultur-und-medien/aktuelles/coronavirus-kulturstaatsministerin-verspricht-kultureinrichtungen-und-kuenstlern-unterstuetzung-gruetters-auf-unverschuldete-notlagen-und-haertefaelle-reagieren–1729916?fbclid=IwAR15pNjPGRn27m9OSMcPC4LQqIWyQBE1x1GKYeR_IfHq6xoasOTzlaBZ-B0

 

 

 

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