コロナ禍になってから情報が錯綜して、コロコロとルールが変わります。
そのために、ドイツと日本では情報がうまく共有されていなかったり、急にルールが変わって「聞いてないよ〜」となることもあります。
また問題点として、ドイツ語(英語)と日本語の訳の問題もあると思います。日本語をきいても、どの単語に相当するのかイマイチよくわかりません。
日本側はさっぱりドイツ語が分かりませんので、ドイツ語の書類に難癖をつけて何度も止めらた経験があります。「搭乗できません」「この書類は間違っています」と言い切られることがありますので、間違っていない場合は、必ず根気よく説明して、そのスタッフの上司を呼んでもらうことが多々必要になります。
日本独自のルール設定とフォーマット
日本は他国とは違うテスト検査とルールを要請しています。しかも、日本政府が用意したフォーマットを海外でも使用するように推奨しています。実は、これが厄介なのです。

日本政府は、このフォーマットを海外諸国に要請して、例えばドイツ側がこの書類への書き込みを拒否するということを全く想定していません。
紙を検査センターへ持込み、ここに書いてくれと言っても、断られことが多々あります。
なぜなら、日本には日本独自の制度とシステムがあるように、ドイツでもシステマティックな制度があって、そそのルールでスムーズに運営しています。
そこに割り込んで書いてもらうことは案外難しいです。
また、ドイツはデジタル処理で、紙であるかどうか関係ありません。しかし日本は紙に「ハンコ」があることが重要であると言われました。最悪デジタルでも良いようですが、ハンコは絶対で、紙であることを推奨しています。
私は一度、このフォーマットに検査結果を書いてもらうために、センターに掛け合いました。その際には、222ユーロ(訳28000円!)も払ったので当然です!しかし、ドイツ側にとっては、無理を言ってるのと同じです。
最終的には、親切に、ドイツ語と日本語版どちらも用意してくださいました。
特別な要望なので「日本行きのPCRテスト」はいつも高い!
それから少し時が経って、あらかじめ「日本政府が用意した証明書」で発行してくれるテストセンターが少しずつチラホラ出てくるようになりました。
それでもまだまだドイツでは少数で、自分で探し当て、割高のお金を払ってテストを受けなくてはなりません。
本来無料あるいは無理のない値段で受けられるはずのテストが、とんでもない値段が請求されます。
それはそのはず。独自のルールで独自のフォーマットを要請するからです。つまり、日本政府の要望によって、発生するものです。
もちろん例外はあって、日本政府のフォーマットではなくても受け付けてくれますが、これだと、受け付けてもらえない確率が格段に上がります。またチェックに物凄く時間がかかるということをきいています。
私自身は、一度ドイツの資料で、飛行機に乗れなかったので、それ以降は、全て日本政府が用意したフォーマットを必ずもらっています。
ちなみにさらに確実にするために私はいつも空港で受けます。2回目は80ユーロぐらいで受けることができました。しかし、そこのセンターが閉鎖されて、3回目は128ユーロのところで検査を受けました。それでも高いですね。
その時の経験を動画で見れます
ドイツで広く行われている二つのテストは決して認めない
ドイツで最も多い
・Antigen-Schnelltest(抗原迅速検査)
・Throat Swab / Rachenabstrich(喉咽頭ぬぐい液)
こちらのテストは決して認められません。注意してください。
問題はそれ以外のテスト方法です。今も私もよくわかってません。おそらく、ドイツ語(英語)と日本語の問題があり、情報の共有がうまくされていないのでしょう。
現地では混乱が起こっています。
とにかく日本政府が求めるのは、日本政府のフォーマットにある検査法。
大抵は、(Nasopharyngeal Swab)鼻咽頭ぬぐい液
というものです。内容としては、鼻と喉の両方に綿棒を入れてぐりぐりします。
本来であれば、鼻の部分でおこなっていますが、日本はそれだけの検査を決して認めません。
他にも認めている方法としては例えば唾液によるもので、フォーマットのチェック項目にもあるのですが、いまだによく分かりません。採取検体と検査法の組み合わせが間違ってたりしたら、ダメかもしれません。
本当によくわからないし、おそらく多くの人がよくわかってないはずです。
必ず確認してください
日本側は、ちょっとした違いで飛行機に乗れなかったことで生じる損害、高額なお金が一国民にかかること、何があろうと、気にしていません。
私は、何度も何度も「日本は国民にどれだけ金を払わせたいんだろう」と感じました。
ドイツでは、無料で簡易テストが受けられます。PCRテストもそこまで高額ではないです。
しかし、日本に入国する際には、高いお金を払ってでも、
日本政府のフォーマットに、
(Nasopharyngeal Swab)鼻咽頭ぬぐい液、少なくともフォーマットにある検査方法をチェックし、サインだけではなく必ず「ハンコ」があるものを用意したほうがいいのです。安全なのです。
もしどうしても安いところが良くて、日本のフォーマット以外になってしまう場合は、非常に気をつけなければなりません。必ず、厚生省や空港などに確認をとってください。必ずです。空港側が、拒否すれば搭乗できません。私の時には、空港会社のドイツ人スタッフが一旦拒否したのですが、とてもドイツ人からも理解できないということでその空港スタッフが、一応日本の厚生省に電話をして確認してくれました。
ドイツ人はいつでも親切です。こういう時には日本人のスタッフは「No」の一点張りで、冷たいことが本当に非常に多いです。ドイツ人に掛け合ったほうがいいです。大抵助けようとしてくれて、日本に電話などで掛け合ってくれます。
問題は、誰もルールをはっきりわかってないし、ルールがあっていても拒否される可能性が非常に高いことです。もし、厚生省のスタッフが間違えていてたら、それで終了です。ドイツ語の書き方が違うということで、検査方法はOKだったのに、拒否されるということもあながちあり得なくないのです。
政府公式では、何てもいいと言いながら、日本政府の用意したフォーマット以外での書類は、危険なのです。
(Nasopharyngeal Swab)鼻咽頭ぬぐい液をチェックし、(あるいは日本のフォーマットにある検査方法)