文化の架け橋:日本料理とその通訳の挑戦

外国語を学んだ後、「外国語」や「異文化の知識」を用いて、仕事をしたいと思う方が多くいらっしゃると思います。「外国語で仕事シリーズ」ではその外国語を学んだ後、「仕事」に活かしてお金を稼ぐためのヒントの記事を特集します。また、「通訳」「翻訳」のほか、さまざまな仕事でどのように活かされるかも書いていきたいと思います。

 

 

 

 

日本料理はその独特の味わいと美しさで世界中に知られていますが、その魅力を言葉で伝えるのは一筋縄ではいきません。

 

 

 

最近、私は食品やレストランメニューを日本語から英語、さらにはドイツ語へと翻訳したり通訳する機会が増えてきました。

特に、西洋言語への翻訳は、日本固有の現象や物を説明する際に、予想以上の課題を提起します。

 

 

 

食事は日常の領域とはいえ、言語の橋渡しという点においては、その前の準備、学び、経験が必要になります。

 

どんなに、簡単そうに見える分野でも、「簡単にできないことが当たり前」です。ゆっくり焦らずに、その過程を楽しむ感覚で経験を積み上げていこう!

日本料理の翻訳の難しさ

日本料理のメニューをドイツ語や英語に翻訳する際の難しさは、単に言葉を置き換えるだけではないことです。

また、英語はある一定の単語や概念が日本に輸入されていますが、他言語に関しては、さらに難易度が増します。

 
ドイツ語で日本料理を説明しようとして、苦戦してたら、ドイツ人に「英語の説明でいいよ!」と言われてしまったね。
 
英語での説明の方がやりやすかったので、状況によっては、他言語通訳でも、英語で説明してしまってもいいかもね。

西洋にはない独自の食材や調理法を説明する必要があり、これが大きな挑戦となります。

たとえば、ある特定の食材が使用されている家畜の飼料の説明をする際に、その飼料方法が日本特有であるため、瞬間的にどのように説明すればよいか迷ってしまうことがあります。

 
いくらその言語が堪能でも、すぐに通訳できないことが当たり前のことだから、がっかりしないでね。

言語を超えた料理の紹介

料理を紹介する際には、その料理の文化的背景や味わいを伝えることが重要です。

つまり、通訳とは「言語能力」だけの問題ではなく「文化の知識」も必要です。

多様な分野での通訳の経験

イベント通訳としての私の経験は、運営、eSports、国際シンポジウム、食品、日本酒関連、半導体、リスク管理、文化、ウェブ関連、施工、インタビューに及びます。

これらの多様な分野での経験は、さまざまな言い回しや表現を学ぶ絶好の機会となりました。

 

しかし、特定の分野の知識がなければ、適切な翻訳や通訳を行うことが難しいということも理解しています。

上手くできなくて、挫けそうになった瞬間もたくさんあります。

 

 

依頼者の勘違いと資料請求

 

 

また仕事を依頼する側は、「通訳・翻訳」に関しては素人です。

通訳・翻訳者であれば、何でもできると勘違いしている人も少なくはありません。

 

仕事の依頼を受けたら、必ず「資料」をいただいてください。もし「資料」がなければ、自分で作ることも裏技の一つです。

 

気づき:西洋人が訪れにくい日本料理店

日本において、外国人相手に仕事をしていると、日本人だけでは気がつかない多くの特徴があります。

例えば、渋谷にある安くて美味しい日本料理店が、英語メニューを大々的に宣伝していないため、西洋人には敷居が高く感じられるということがありました。

 

もし、西洋人グループであれば絶対に入らないとおっしゃる方もいます。

 

 

 

今回は、私が「美味しいから食べてみましょう」と英語の宣伝がない「日本料理店」に入ってみました。

 

日本の魅力をもっと世界に広めるためには、言語の壁を超える努力が必要であると考えます。

渋谷の日本料理やさん


安くておいしいのに、英語のメニューで大々的に宣伝しないから、西洋人のみでは入りにくいとドイツ人は言ってました。渋谷や新宿などのお店は、人通りも多いので、英語で少し記入してみてもいいかもしれませんね。

翻訳・通訳のコツ

  • 翻訳のコツ: 対象言語の文化や習慣に精通していることが重要です。また、料理の背景や特徴を詳細に説明できるよう、専門的な知識を持つことも大切です。
  • 言語学習: 効果的な翻訳のためには、継続的な言語学習と実践が必要です。オンラインコースや言語交換が役立ちます。
  • 文化的理解: 翻訳する際には、単に言葉を変換するだけでなく、その料理や文化の魅力を伝えるために、深い文化的理解が求められます。

このブログを通して、言語や文化の架け橋としての役割の重要性と、それに伴う挑戦と喜びを共有できればと思います。