ドイツで病気になると、まず頭に浮かぶのはこれです。
- どこに行けばいい?
- いきなり病院(Krankenhaus)?
- 予約は?
- いくらかかる?
- 保険はどうなる?
私はある日、血尿が出ました。
排尿時に鋭い痛み。
そして目で見てわかる血。
「これは、放っておいていいの?」
少し怖くなりました。
ドイツの医療制度:まずはHausarzt
ドイツでは、基本的にまず Hausarzt(家庭医) に行きます。
■ 家庭医(Hausarzt制度)とは?
- いわば「医療の入り口」
- かかりつけ医として日常的な健康管理を担当
- 必要があれば専門医(Facharzt)へ紹介
- 緊急でなければ直接大病院には行かない
日本のように「気になるから総合病院へ」という流れではありません。
これは医療コストを抑え、効率的に回すための仕組みです。
ドイツは税金も社会保険料も高いですが、
その分「制度が整っている」国です。
日曜日に血尿。救急に行くべき?
それは日曜日の出来事でした。
痛い。尿から血が出ている。でも歩ける。倒れそうでもない。
夫に相談し、総合病院に電話しました。
詳細を相談したところ、「問題なさそう」なので、家庭医で検査をすることになりました。
結果、
月曜にHausarztへ行くことに。
ドイツでは、
命に関わらない限り救急(Notaufnahme)には行きません。救急は本当に緊急のためのもの。
制度を理解していると、焦らず判断できます。
公的健康保険の仕組み
ドイツでは健康保険加入は義務です。
大きく分けて
■ 公的保険(Gesetzliche Krankenversicherung)
- ほとんどの人が加入
- 給料に応じて保険料が決まる
- 基本的な診察は無料
- 薬は自己負担5〜10ユーロ程度
■ プライベート保険(Private Krankenversicherung)
- 高所得者や自営業者が多い
- 優先的に診てもらえることがある
- 保険料は年齢と健康状態で決まる
- 公的保険に戻るのは難しい
私は公的保険(TK)に加入しています。
夫の家族保険です。
正直、今回「公的で十分だな」と感じました。
ちなみに、一度私的保険に入ると、なかなかダウングレードはできないようです。
よく考えてからアップグレードした方がいいかも。
Hausarzt受診の流れ(リアル)

① 予約
近所の評価が高い医院を探し、予約。
かかりつけ医を事前に決めておくのが理想ですが、
私はこのとき初受診でした。
口コミの評価はいつもチェックしています。
人気が高すぎ・人が多すぎて初受診者を受け入れてない医院もたまにありますが、大体は問題ありません!
② 「尿を持ってきて」
電話で言われた一言。
「Morgen bitte Urin mitbringen.」
え?持参?
小さな空き瓶に入れて持っていきました。
いつもは病院内で検査しますが、今回は尿のトラブルだったからでしょうか。
③ 受付
TKカードを出すだけ。
会計はなし。
前払いもなし。
名前を書いて、ラボに尿を提出。
全体的にスピード感があります。
④ 診察
医師は落ち着いた女性。
「腎臓は痛い?」
「熱は?」
「いつから?」
説明すると、すぐに診断。
「Blasenentzündung(膀胱炎)ですね。」
あっさり。
でも、安心しました。
とても綺麗な医院で、迅速で丁寧で、口コミ通りでした!
処方と費用

抗生物質を処方。
薬局(Apotheke)で電子保険証を読み取り、
自己負担5ユーロのみ。
診察費はゼロ。
ドイツは医療費が「見えない」仕組みです。
保険料として日常的に払っているから。
日本との違い
| 日本 | ドイツ |
|---|---|
| 自由に病院を選ぶ | まず家庭医 |
| その場で会計 | 基本無料(公的保険) |
| 丁寧で細かい説明 | 合理的で短い |
| 検査は病院で | 自宅採取あり |
どちらが良い悪いではなく、
「システムが違う」。
私はドイツの合理性が合っています。
制度を知ると、怖さが減る
今回強く感じたのは、
「制度を知っていると、不安が半分になる」
ということ。
- どこに行けばいいか分かる
- いくらかかるか分かる
- 流れが分かる
これだけで、精神的に楽です。
ドイツで病院に行く人へ
✔ Hausarztを事前に探しておく
✔ 保険カードを常に持つ
✔ 症状を3つ言えるようにしておく
ドイツは「自分で動く」前提の社会です。
でも、
一度経験すると、
「あ、住めるな」
と感じます。
今回の女医さんはとても良かったので、
夫にも勧めました。
ドイツで生きるということは、
制度の中で自立していくこと。
病院体験も、その一部でした。
実際に、日本のエポスカードの海外旅行保険が使えた話
まだ日本に住んでいて、ドイツに旅行に来た時の話。
正直、ドイツで病院に行くときは毎回ちょっと緊張します。
ある日、病院に受診。
現地のドイツの保険も入ってたんですが、当時は手続きがよくわからなくて、自由診療で支払いました。
そのとき思い出したのが、日本で作ってきたエポスカードの海外旅行保険。
帰国後に必要書類をそろえて申請したところ、
きちんと保険が適用され、医療費は補償対象になりました。
「本当に使えるのかな…」と半信半疑でしたが、
実際に補償されたことで、精神的な安心感がまったく違いました。
ドイツの公的保険に入るまでの間や、
一時帰国・旅行時の備えとしても、1枚持っておいてよかったと本気で思っています。
エポスカードはめちゃくちゃおすすめです!