ミュンヘンで4LDK・104㎡の家に引っ越すまでの記録

今の家はミュンヘン中心まで20分。家賃は高めだけど静かな住宅街で、2人暮らしには70㎡でも十分でした。


でも子どもが生まれて変わった!
オフィススペースが狭く感じるし、階段は危ない。大きなベビーベッドやオムツ台、プレイマットでスペースもギリギリ。
独立キッチンじゃないのも、離乳食が始まると少し不安に…。

さらに、ベビーカーでさっと用事を済ますこともできません。

そこで夫婦2人と産まれたばかりの息子と共に、引っ越しをすることに決めました。

十分な広さを求めて

選んだのは、4LDK・104㎡の広さのある住まい。赤ちゃんの成長を意識すると、やっぱり「広さ」は正義。

プレイマットを広げても、のびのび歩くスペースがある。息子の部屋もある。ハイハイもどんどんできる。

離乳食やおむつ、バウンサーなど、どれも置きっぱなしにできる余裕。この広さがあるだけで、子育てがぐっと楽になる気がする。

徒歩圏内で完結する暮らし

選んだ街は、駅もスーパーも薬局もパン屋も、すべてが徒歩圏内。ベビーカーでふらっと外に出るだけで、用事が全部済む。

「暮らしが徒歩で完結する」って、思っていたよりずっとありがたい。育児の毎日にとって、ものすごく大きな安心感。

ストレスフリーなキッチン

キッチンは独立型。木目と白のやわらかなデザインで、作業スペースも広い。

ブレンダーや鍋を出しっぱなしにしても余裕があるから、離乳食づくりもストレスがない。散らかっても、汚れても、笑っていられる。そんな余裕があるだけで、料理がちょっと好きになる。

ミュンヘン市内はどうだった?

最初はミュンヘン市内でも探していた。でも、この条件で探すと、そもそも物件が出てこない。出てきても家賃が高すぎたり、即終了したりで、現実的ではなかった。

この条件(4LDK・104㎡・徒歩圏・利便性・ファミリー向け)を市内で探すと、家賃は日本円で月約50~70万円ほど。今回の物件は約30万円。

市内の物件事情

  • そもそも物件が出てこない(4LDK・100㎡超は希少)
  • 出ても家賃が高すぎる(月3,000〜4,000ユーロ)
  • 即申し込みが入る(人気すぎる)

広さ、便利さ、家賃のバランス。すべて満たす物件は、市内では見つからなかった。

ミュンヘン通勤圏内で見つけた理想

そこで、少し郊外に視点を変えて探した。

  • ミュンヘンまで30〜50分ほどで出られる
  • 徒歩圏内で生活が完結する
  • 赤ちゃんがのびのび動ける広さ

そんな家に出会えたのは、きっとタイミングと縁だった。

家探しのリアル:6週間の奮闘

かかった期間は6週間

最初はことごとく断られていたので、「長期戦」を覚悟。でも最終的には6週間で決定。

夫が、ImmoScout24などのオンライン不動産サイトでスピーディーにメールでコンタクト→見学→応募→合否のサイクルを回す。中には、「5組の中で迷った」という惜しい選考も。

妥協する?家を買う?

物件数が少なく、競争が激しいエリアでは家賃が上がる。

  • ロケーションは良くても間取りが微妙
  • 全てが揃っていても家賃が高すぎる
  • キッチンなし物件もある

購入という選択肢も見えてきたけれど、まずは理想に近い賃貸で暮らすことを優先した。

とにかく応募、応募、応募!

夫は「人柄で引き合う家に住みたい」と、希望の物件にどんどん応募。

実際、大家とコーヒーを飲みに行ったこともあるし、日本文化に好意的な大家さんにも出会った。

謎にあっさり決まる

ある日、希望通りの物件を見学したが、対応は弟さん、しかも食事中。あまり期待せず応募したら、なぜかその弟さんがプッシュしてくれたらしく、採用に。

これは、数少ない「私と息子も見学した」家だった。

諦めないで!

ドイツの不動産競争は、日本とは違うルールもある。

  • 年収で勝てなくても、熱意や人柄で選ばれることもある
  • 見学の印象や即決の姿勢も重要
  • 諦めなければ、タイミングが味方する

ミュンヘンの庭付き一軒家事情:データで見る現実

ミュンヘン市内で希望条件の一戸建てを買うなら、最低でも約2億円以上が必要と言われる。

📌 実際の事例

知人が購入したミュンヘン中心部のおしゃれな庭付き一戸建ては、価格にして約3億〜4億円(1.8〜2.5ミリオンユーロ相当)。これは特別なケースではなく、ミュンヘン市内ではごく一般的な価格帯といえます。


エリア別・戸建ての価格目安(2024年時点)

地区名物件条件(目安)価格帯(ユーロ)日本円換算(約)
Schwabing / Lehel100〜150㎡・庭付き・2階建て€1.5M〜€3.0M約2.5億〜5億円
Altbogenhausen高級住宅地・地下+庭あり€2.0M〜€4.0M約3.5億〜7億円
Haidhausenなど他市内庭付き一戸建て(やや狭め)€1.2M〜€2.0M約2億〜3.5億円

💡 背景にある事情

  • ㎡単価の高さ:ミュンヘンでは、平均で1㎡あたり€10,000を超えることがある
  • 物件の希少性:庭付き・ファミリー向け戸建てはそもそも市場に出る数が少ない
  • 競争の激しさ:好条件の物件は公開直後にすぐ埋まることが多い

結論:必要な予算は?

ミュンヘン市内で、

  • 庭付き
  • ゆとりのある広さ(100㎡以上)
  • 利便性の高い立地

という条件の一戸建てを購入しようとすれば、最低でも約2億円前後、高ければ5億円超になる可能性があるのが現実です。

まとめ

今回の引越しは、「広さ」「徒歩圏の生活」「通勤可能」「子育てのしやすさ」の4つを軸に妥協せずに探し、見つけた理想の家でした。

広さと快適さがあるだけで、育児も自分の気持ちも変わる。そんな体験を、これからも書き続けていきたいと思います。

具体的な間取りや賃料の話、そして「引き寄せ体験」についてもご紹介します。