ドイツ語で「仕事に復帰する」は何て言う?beruflich einsteigenのネイティブ表現

「einsteigen=乗り物に乗る」だけじゃなかった!

ドイツ語を学び始めたころ、「einsteigen」は「バスに乗る」「電車に乗る」という使い方で覚えた人が多いと思います。

でも、ネイティブの会話ではこんなふうに使われます:

„Ich habe Interesse daran, später wieder beruflich einzusteigen.“
(私は将来また仕事に復帰したいと思っています)

えっ、“einsteigen”って、仕事にも乗るの!?
最初はそう思いました。


「beruflich einsteigen」は、“社会復帰”や“仕事復帰”を意味する

この表現、実はとてもよく使われます。

  • neu ins Berufsleben einsteigen(社会人として新たにキャリアを始める)
  • wieder ins Berufsleben einsteigen(育児や病気のあとに職場復帰する)
  • in eine Branche einsteigen(ある業界に入る)

ポイントは、乗り物じゃなくて“世界・活動・ステージ”に入っていく感覚
つまり「新たなステージに足を踏み入れる」といった意味合いで使われています。


自然に聞こえる、使える表現例

  • „Ich möchte nach der Elternzeit wieder einsteigen.“
    (育児休暇のあとで仕事に戻りたい)
  • „Sie ist nach fünf Jahren Pause wieder ins Berufsleben eingestiegen.“
    (彼女は5年のブランクのあと仕事に復帰した)
  • „In welchem Bereich willst du einsteigen?“
    (どの分野に入りたいの?)

→ とても自然で、堅苦しくない言い方。履歴書や面接でも好印象な表現です。


どうして“einsteigen”なの?

語源的には、“steigen”は「登る」「上る」という動きのある動詞。
そこに前綴り“ein-”がつくことで、「何かの中に入る」「活動の中に飛び込む」というニュアンスが生まれます。

つまり、「beruflich einsteigen」は、
“職業の世界に乗り込む/入る”というイメージなんですね。


おわりに:ドイツ語は“使われ方”に触れて身につく

語学って、机の上だけではなかなか身につかない。
でも、日常の中で「えっ、こんなふうに言うの!?」という驚きがあると、
単語が「生きたもの」として記憶に残ります

あなたも、
「そろそろ wieder einsteigen したいな」と思ったとき、
この言葉が自然に出てくるようになるかもしれません。


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