
地元の小さなお肉屋さん(Metzgerei)のカウンターに立つのって、最初はちょっと緊張しますよね。
でも、勇気を出して「お肉を薄切りにしてください」「できるだけ薄く」と伝えてみてください。
ドイツのお肉屋さんは職人気質な人が多いですが、実はとっても親切。リクエストすれば、その場で塊肉からお好みの厚さにサッとスライスしてくれます。
「ドイツには薄切り肉が売っていない…」と諦める前に、ぜひお店の人に気軽に声をかけてみてくださいね。
スーパーで薄切りにしてもらった高級牛リブロース(Entrecôte)を使い「すき焼きワンプレート」を作ったお話はこちら⇩
ドイツ語で「薄切り」をお願いするフレーズ
- 「薄切りにしてください」Könnten Sie das Fleisch bitte in dünne Scheiben schneiden?
(クンテン ズィー ダス フライシュ ビテ イン デュネ シャイベン シュナイデン?) - 「できるだけ薄くしてください」So dünn wie möglich, bitte!
(ゾー デュン ヴィー メークリヒ、ビテ!)
もっとスムーズになるコツ
ドイツの「薄切り(dünn)」は、日本の生姜焼き用くらいの厚さ(2〜3mm)で出てくることもあります。
もし日本のしゃぶしゃぶや牛丼のような「超・薄切り」にしたいときは、人差し指と親指で小さく隙間を作りながら、こう付け足すとバッチリ伝わります!
Extrem dünn, wie Carpaccio.
(エクストレーム デュン、ヴィー カルパッチョ / カルパッチョみたいに超薄く!)
私の愛用するスーパーREWEでは、「できるだけ薄くしてください」で、満足のいく薄さにしてもらえます。もしかするとそういう便利なスーパーが増えているかもしれません!*「この薄さでいいか?」と確認を取ってくれます。
「部位や種類」の名前だけでも頭に入れておく
確かに、お肉屋さんのカウンターの前に立つと、目の前にある大きなガラスケースいっぱいに、見たこともない肉の塊やソーセージがずらりと並んでいて、その迫力に圧倒されちゃいますよね。
後ろに他のお客さんが並んでいたりすると、「早く注文しなきゃ…」とさらに焦って、お店の人の視線にビビってしまうことも。
だからこそ、あらかじめ「部位や種類」の名前だけでも頭に入れておくのがおすすめです!
事前に名前を知っていれば、ショーケースの圧に負けることなく、「あ、あれが例の部位だな」と指をさしながら落ち着いて注文できるようになりますよ。
日本で人気の「豚バラ肉」を買う

必須ドイツ語
| 日本語 | ドイツ語 |
|---|---|
| 豚ばら肉 | Schweinebauch |
| 骨と皮なし | Ohne Knochen und ohne Haut |
| 300g | Dreihundert Gramm |
| 3mm | Drei Milli Meter |
豚バラ肉とは?
「豚バラ肉」は、日本の家庭料理で非常に人気があり、豚の炒め物、鍋料理などに使われる、脂身が多くてジューシーな部位です。
豚バラ肉は、豚のお腹(腹部)の部分にあたります。具体的には、前足から後ろ足にかけての腹側の部位です。
ドイツ語ではSchweinebauch(豚の腹)と言います。
骨なし皮なし
ドイツのスーパーやお肉屋さんで「Schweinebauch(豚バラ肉)」をそのまま買うと、高確率でカチカチの分厚い「皮」や、ゴツい「肋骨(あばら骨)」がついたままです。
お肉屋さんで塊から薄切りにしてもらうときは、部位名のあとに必ずこれを付け足すように読者に教えてあげてください。
- ohne Knochen(オーネ クノッヘン / 骨なし)
- ohne Schwarte(オーネ シュヴァルテ / 皮なし)
※豚の皮は「Haut」ではなく「Schwarte」と呼びます。
ドイツ語例文
300グラムの豚バラ肉が必要です。3ミリの薄切りにしてください。お願いします。
Ich brauche 300 Gramm vom Schweinebauch, bitte in 3 mm dünne Scheiben geschnitten.
牛肉の「薄切り」をリクエストする

ドイツで牛の薄切り肉を頼むなら?おすすめ部位ランキングTOP5
日本の「牛丼」や「すき焼き」を再現するのにぴったりの部位を、おすすめ順に紹介します!
🥇 1位:Schulter / Bug(シュルター:肩ロース / ブーグ:肩の一部)
- おすすめ料理: 牛丼、普段の炒め物、肉じゃが
- ここがイチオシ: 赤身と脂身のバランスが完璧で、日本のスーパーで売っている薄切り肉に一番近いです。価格もお手頃なので、迷ったらまずはこれを頼めば間違いありません!
🥈 2位:Hüfte(ヒュフテ:腰肉)
- おすすめ料理: 焼き肉、すき焼き、上質な牛丼
- ここがイチオシ: キメが細かくて驚くほど柔らかい極上の赤身肉です。脂っこくないのに、お肉本来の濃厚な旨味がガツンと口いっぱいに広がります。
🥉 3位:Entrecôte(アントレコート:リブロース)
- おすすめ料理: 高級すき焼き、贅沢な焼き肉
- ここがイチオシ: ちょっと奮発したい日のご褒美肉!きれいな霜降りの脂がのっているので、薄切りにしてサッと火を通すと、口の中でとろけるような柔らかさになります。
海外暮らしでも「すき焼き」が食べたい!すき焼きワンプレートの自炊はいくらかかった?
🏅 4位:Brust(ブリュスト:バラ肉)
- おすすめ料理: 牛丼、こってり系のすき焼き・焼き肉
- ここがイチオシ: 脂身がしっかりと楽しめて、価格もリーズナブルな部位です。しっかり煮込んでもパサつかず、ジューシーで柔らかい薄切り肉に仕上がります。
🏅 5位:Oberschale(オーバーシャーレ:上モモ肉)
- おすすめ料理: しゃぶしゃぶ、青椒肉絲(細切り炒め)
- ここがイチオシ: 脂身がほとんどない、ヘルシーで上質な赤身肉です。火を通しすぎると硬くなるので、サッと熱を通す料理や、さっぱり食べたい時に最適です。
パックで売られてる肉で学ぶ

日本のスーパーなら、どこにでも当たり前に並んでいる「薄切り肉」や「こま切れ肉」。
でも、ドイツのスーパーのパック肉コーナーを覗くと、その違いに少しガッカリしたり、戸惑ったりしませんか?
確かに「Aufschnitt(スライス肉)」と書かれたパックは売られているのですが、それは日本の薄切り肉とは全くの別物。サンドイッチに挟むような、向こう側が透けて見えるほどの冷製ハム(加工肉)がほとんどです。
たまに普通の牛肉や豚肉のスライスパックを見つけて「お、薄切り肉だ!」と嬉しくなって買ってみても、いざ家で開けてみると、日本の生姜焼き用よりもさらに分厚いステーキのような肉が数枚入っているだけ……なんてこともよくあります。
ドイツのスーパーのパック肉は、基本的には「分厚い塊」か「ステーキ用」、あるいは「ステーキをただ3等分に大きく切っただけ」のものが主流。日本の肉じゃがや牛丼、炒め物にサッと使えるような、あの絶妙な薄さのパック肉には、残念ながらまず出会えません。
Rinderrouladen

ドイツの Rinderrouladen に使われる牛肉は、日本の薄切り肉に似ていますが、やや違いがあります。日本の「牛肉の薄切り」は、しゃぶしゃぶやすき焼き用のように非常に薄くスライスされていますが、Rinderrouladen の肉はもう少し厚みがあり、煮込みに適したもも肉のスライスが使用されます。
具体的には、Rinderrouladen の肉の厚さは3~5mm程度で、日本のしゃぶしゃぶ肉(1~2mm程度)よりもやや厚めです。そのため、日本で使うような薄切り肉ほど繊細にはなりませんが、煮込むと柔らかくなり、旨味がしっかり感じられます。
「Minutenschnitzel(ミニッツ・シュニッツェル)」/「Minutensteak(ミニッツ・ステーキ)」
お店によっては「Minutenschnitzel(ミニッツ・シュニッツェル)」や「Minutensteak(ミニッツ・ステーキ)」という名前で、薄くカットされた牛肉や豚肉のパックが売られていることもあります。
これは「火が数分で通るくらい薄いステーキ肉」という意味ですが、これも日本の薄切り肉に比べるとやっぱり分厚く、日本の生姜焼き用の肉かそれ以上の厚みがあることがほとんどです。
「やっぱり、日本のあの絶妙な薄切り肉が恋しい!」
そう思ったときこそ、スーパーのパック肉で妥協せず、先ほど紹介したお肉屋さんのカウンターで「あの魔法のフレーズ」を使って注文するのが一番の近道になります。