中級学習者がよく間違えるミスです。
動画は、ドイツ語コメディーです。
ドイツ人がケバブ屋さんでトルコ人にケバブを頼みます。
女性:einen Döner zum Mitnehemen bitte (アイネン ドナー ツム ミットネーメン ビッテ)
(ケバブをテイクアウトでください)
すると
トルコ人が、Döner mit alles?(ドナー ミット アレス?)
(ソースとか野菜全部盛ってOK?)
と聞き返します。
女性:Dativ (ダーティーフ)
(mitの前置詞 は3格支配よ)
と教えてあげます。
その後、二人は、
スタッフ②ダーティフ?なんだよそれ、そんなものないよ!
スタッフ①すみません、それはありません。
と女性に言います。
女性:Dativ(ダーティーフ) es heißt ”mit allem” (エス ハイスト ミットアレム)
(いいえ、3格支配のことよ。つまり、正確には ミット アレム というのよ。)
スッタフ① アレム?
おい、アレムはどこいった?
スタッフ② 今日、アレムは病欠だよ
スタッフ① すみません、アレムは今日病欠で、明日来てください。
「もういいわ」と女性は去っていき、
次に来たトルコ人客の文法ミスを治すというオチです。
実は、英語と違いドイツ語には4つの格変化があります。
Nominativ(1格), Genitiv(2格), Dativ(3格), Akkusativ(4格)
この3と4番目がとても難しい。
英語で考えてみると、
mit mir は( with me)
と同じ意味です。
しかし、構造体系が全く異なります。
mitは3格支配
つまり、mir(3格)をとります。
英語では自分のことを指す時にme だけでいいのですが、ドイツ語はその前に来る前置詞や文構造によって
そのあとの格がかわります。特に、mir(3格)なのかmich (4格)かは中級になっても混乱するでしょう。
alles はall(基本の意味は全部)の変化なのですが
alles は名詞的、副詞的によく出てきます。
(名詞的)Alles Glück dieser Erde.( 地上のあらゆる幸福)
ところが、このケースの場合は、
mit があるので3格支配になり、allemになります。
vor allem (とりわけ)なんかは、間違えないのですが、
このmit allemはどういうわけか、間違える人がたくさんいるので、こんなビデオが作られるのでしょう。
たぶん自分もドイツでよくケバブ屋さん行っていて、何の疑問もなく使っていました。笑
それに、この文法ミスは大変よく聞きます。でも、間違いです。
kein Dativ im kebab (ケバブ屋に三格支配はない?)
もしドイツ語を学びたかったら、ぜひご連絡ください。
あるいは大学や教育機関でお会いしましょう。
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