ドイツの付加価値税とは?いわゆる消費税はどうなってる?【標準は19%でも食品は基本7%】

海外で「消費税」がどうなっているのか気になるところ。

ドイツでは、日本の「消費税」に相当する税は「付加価値税(Mehrwertsteuer, 略してMwSt.)」と呼ばれています。

企業は売上時にVAT(付加価値税)を徴収し、仕入れ時に支払ったVATを控除して、差額を税務当局に納付します。

付加価値税

ドイツの場合、付加価値税です。(いわゆる消費税に該当するもの)

標準税率は19%と高いのですが、軽減税率制を採用していて日常生活で重要な

食品や本などは原則として7%となっています。

 

つまり
付加価値税(VAT)の標準税率は19%
食料品や書籍などには、原則として7%の軽減税率が適用される。

標準税率は19%と高いのですが、軽減税率制を採用していて日常生活で重要な

食品や本などは原則として7%となっています。必需品低いVAT率が提供されています。

*常に、税率は政策の変更により変動する可能性があるため、最新の税率を確認することをお勧めします。

レシート(Kassenbon)に出てくる重要単語

  • Netto-税抜き
  • Brutto– 税込
  • MwSt.( Mehrwertsteuer) – 付加価値税
  • Summe -トータル
  • EUR -ユーロ

他にもこんな単語があります。

  • Artikel – 商品。購入したアイテムの名称が記載されます。
  • Menge – 数量。購入した商品の数量が表示されます。
  • Einzelpreis – 単価。商品一つあたりの価格です。
  • Gesamtpreis – 合計価格。商品の数量に単価を掛けた合計が記載されます。
  • Rabatt – 割引。割引が適用された場合、その金額や割合が表示されます。
  • Pfand – 預り金。環境に優しいリサイクルシステムの一環として、特定の容器には返却時に戻る預り金がかかります。
  • Zwischensumme – 小計。税抜きの合計金額です。
  • Barzahlung – 現金支払い。現金で支払った場合に表示されます。
  • Kartenzahlung – カード支払い。クレジットカードやデビットカードで支払った場合に表示されます。
  • Wechselgeld – おつり。支払い後のおつりの金額です。

食品のレシートを実際に見てみよう

基本的に毎日の生活で使うのが、食費です。ドイツの外食は高いので、あまりしないのが通常です。

ドイツのスーパーEDEKAのレシート

食品は、普通7%です。

よって、MwSt( Mehrwertsteuer) =付加価値税は7パーセントとなっています。

AとBの表記

スーパーマーケットの場合、通常、Aは食料品などの割引料金、Bは標準料金を表しています。

当然ながら、スーパーで買い物をするとA表記の商品が多くなります。

日本食のお店のレシート

日本食の場合では、興味深いのでレシートを分析してみました。

MwSt( Mehrwertsteuer) =付加価値税に、7パーセントと19パーセントの表記があります。

全部食品を買ったのですが、どうも19%かかってる商品がありました。

(醤油、味噌、お好み焼き粉は全部7%の税金)

この「里芋の冷凍食品」は、19%の税金。

つまり、贅沢品扱いということなのでしょうか…

ドイツで日本の食材や日本食レストランは高いです。以下のような理由があります。

  • 輸入品の使用: 日本食には特定の日本産食材や調味料が必要で、これらはドイツ国内で生産されていないため輸入されます。輸入品は関税、輸送費、およびその他の輸入に関連する費用がかかるため、コストが高くなりがちです。
  • 特殊な食材: 日本食には新鮮な魚介類や特定の野菜、特殊な調味料など、現地で容易には手に入らない、または高価な食材が使用されることがあります。これらの食材は高品質である必要があり、それに伴って価格も上昇します。
  • 専門的な技術: 日本食を提供するには、寿司職人のような専門的な技術が必要な場合があります。これらの技術を持つスタッフを雇用することは、人件費を増加させる要因となります。
  • 付加価値税(MwSt.): ドイツでは食品にも付加価値税がかかります。レストランでの飲食サービスには通常、標準税率が適用されるため、最終的な支払い金額に大きく影響します。
  • 運営コスト: ドイツの物価、特に都市部では高く、家賃、光熱費、保険などの運営コストがレストランの価格設定に反映されます。

日本との比較

日本は、標準税率(10%)と軽減税率(8%)の複数税率

消費税の大半が10%に引き上げらえた一方、軽減税率制度も施行されておりそのままの8%になっています。

基本的に食品は8%です。

個人的な見解

ドイツの場合

ドイツでは19%と高い消費税だけが語られますが、実は普段買い物をする際にかかってくる税金は7%で、若干日本の税金よりも安いのです。

外食は、高いのであまりできないのが残念ですが、ドイツでは気軽に美味しく食べられるものが多いので、

あまり食事で悩むことがありません。

*調理の時間もそんなにかかりません。もちろん長時間かけてもOK。

とにかくドイツでは、女性が料理をするプレッシャーを感じないのです。

また、基本的に家でゆっくりする時間が取れるので、買い物をして自炊する時間も十分にあります。

日本は外食が魅力/ ドイツは自炊が基本

一方、日本の魅力は外食の安さです。

私が日本で働いているときには、外食で済ませた方が安上がりである印象があります。(もちろん本来は違いますけど、それほどまでに「安い」と感じます。)

よって頻繁に外食したりお弁当を買ったりしています。このお弁当が、ドイツではあり得ないほどのクオリティで安くて驚かされます。

特に何かと忙しいのが日本での生活。自炊する時間も惜しいというのもあります。

ドイツでは自炊が基本です。パンも安くとても美味しいので、パンもよく食べます。

(また、海外仕様の炊飯器も日本から持ってきましたので、お米も頻繁に炊きますし、パスタやじゃがいもも主食として食べます。魚料理も醍醐味の一つです。)