ドイツで病院に行くとき、
いちばん不安なのは「症状」そのものより、
それをちゃんと伝えられるかどうかだと思います。
一人で慣れない病院に行くのは、それだけで心細いものです。
この記事が、その不安を少しでも軽くする助けになれば…
この記事では、病院に行く前にそのまま使える症状メモテンプレートと、
よく出てくる医療ドイツ語をまとめました。
うまく話せなくても、メモを見せるだけで伝わるように作っています。
後半では、DW(ドイツの公共放送)の教材を使った、医療ドイツ語の学び方も紹介しています。
時間があるときの復習用にどうぞ。
症状メモテンプレート(保存推奨)
言葉が完璧でなくても大丈夫です。伝えたいことがある、というだけで十分です。
病院に行く前に、この質問に自分で答えて、症状をメモしておきましょう。
うまく話せなくても、このメモを見せるだけで医師に伝わります。
| 質問(ドイツ語) | 意味 | あなたの答え |
|---|---|---|
| Seit wann habe ich die Beschwerden? | いつから症状がありますか? | |
| Wo genau tut es weh? | どこが痛いですか? | |
| Wie fühlen sich die Schmerzen an? (stechend/dumpf/brennend) | どんな痛みですか? (刺すような/鈍い/焼けるような) | |
| Wie stark sind die Schmerzen? (1–10) | 痛みの強さは?(1〜10) | |
| Nehme ich Medikamente? | 服用中の薬はありますか? | |
| Habe ich Allergien? | アレルギーはありますか? |
この表をスクリーンショットで保存しておくだけでも、病院での安心感がかなり変わります。
うまく話せなくても、この表を見せれば伝わります。
実践編|よくある症状の単語リスト
病院で困らないために、自分の症状を事前にメモできるようにしておきましょう。ここでは、実際によくある症状ごとに、伝えるときに役立つ単語をまとめています。
風邪(Erkältung)の症状を伝えるドイツ語
die Erkältung(風邪)
咳・鼻水・喉の痛み・発熱など、一般的な風邪の症状はこちらです。
- Husten(咳)
- Schnupfen(鼻水)
- Halsschmerzen(喉の痛み)
- Fieber(発熱)
ただし、咳が長引いたり呼吸が苦しかったりする場合は注意が必要です。ドイツでは、単なる風邪ではなく喘息(das Asthma)の可能性があると判断されると、別の専門医を紹介されることがあります。
関連表現:
- Atemnot(呼吸困難)
- Engegefühl in der Brust(胸の圧迫感)
- pfeifende Atmung(ゼーゼーする呼吸)
家庭医(Hausarzt)の診察で「Ich überweise Sie zu einem Facharzt.(専門医に紹介します)」と言われた場合、紹介先の多くはLungenfacharzt(呼吸器専門医)です。私自身が紹介されたのは、Praxis für Pneumologie, Schlafmedizin und Onkologie(呼吸器・睡眠医学・腫瘍学の専門クリニック)でした。
アレルギー・花粉症(Allergie/Heuschnupfen)の症状を伝えるドイツ語
die Allergie(アレルギー)/der Heuschnupfen(花粉症)
発疹やかゆみなど、アレルギー症状が出たときの表現です。
- Hautausschlag(発疹)
- Juckreiz(かゆみ)
- Atemnot(呼吸困難)
ドイツでは飛ぶ花粉の種類や時期が日本と異なるため、渡独後に初めて花粉症の症状に悩まされる人も少なくありません。
ハンノキ(Erle)やハシバミ(Hasel)、イネ科植物(Gräser)など、日本のスギ・ヒノキとは違う植物が原因になり、シーズンは主に春(2月末〜5月頃)です。
花粉症の症状には、こちらの表現も役立ちます。
- niesen(くしゃみをする)
- tränende Augen(涙目)
- verstopfte Nase(鼻づまり)
- laufende Nase(鼻水が出る)
病院や薬局では、Ich habe eine Allergie gegen …(〜のアレルギーがあります)や、Ich glaube, ich habe Heuschnupfen(花粉症だと思います)といった言い方が使えます。
胃腸炎(Magen-Darm-Grippe)の症状を伝えるドイツ語
die Magen-Darm-Grippe(胃腸炎)
お腹の不調があるときは、次の単語が役立ちます。
- Durchfall(下痢)
- Übelkeit(吐き気)
- Erbrechen(嘔吐)
- Bauchschmerzen(腹痛)
膀胱炎(Blasenentzündung)の症状を伝えるドイツ語
die Blasenentzündung(膀胱炎)
排尿時の痛みや違和感があるときは、次のような表現が使えます。
- das Brennen beim Wasserlassen(排尿時の灼熱感)
- häufiger Harndrang(頻尿)
- Schmerzen im Unterbauch(下腹部の痛み)
- trüber Urin(濁った尿)
膀胱炎の体験談はこちら → 【体験記】ドイツで血尿。家庭医(Hausarzt)制度と公的保険のリアル
もう少し学びたい人へ|「医療・病院」テーマのDW教材
ここからは、時間があるときの復習用に。
ドイツの公共放送DWが提供する教材から、病院・医療をテーマにしたものをまとめました。
医療の緊急時に備えるドイツ語レッスン
Medizinische Notfälle|病院へ行こう!——緊急時に必要な基本単語を学べるレッスンです。
内容は主に次の2つです。
- 緊急時に助けを呼ぶ表現(救急車を呼ぶ・病院へ行くなど)
- 医療検査や治療についての説明を理解する練習
いざというときに知っているかどうかで、安心感がまったく違います。
ドイツ生活では、医療に関する最低限のドイツ語を知っておくことがとても大切です。
医者の場面でよく出てくる表現
教材内では、実際に役立つ医療用語がクイズ形式で学べるようになっており、音声も聴けます。
ドイツの病院では「採血」や「注射」の場面がとてもよくあるので、この2つだけでも押さえておくと安心です。
✔ 血液をとる|Blut abnehmen(採血する)
例:Wir müssen Blut abnehmen.(採血します)
✔ 注射を打つ|eine Spritze bekommen(注射を受ける)
例:Sie bekommen eine Spritze.(注射しますね)
この2つは診察や検査のときによくセットで出てくる表現です。意味がわかるだけでも、病院での不安がぐっと減ります。

DWのサイトではこんなふうに学べます
動画で学ぶ実際の様子(A1のドイツ語)
Deutsch lernen (A1) – Beim Arzt(健康・病院)|Nicos Wegシリーズの健康/病院パートです。
基本表現・対話もあります。
このレッスンでは、病院での受付場面を想定し、
- 保険証を提示する
- 痛みの場所を説明する
- 体調不良の症状を伝える
といった、実際に使う医療ドイツ語を学びます。
病院では、最初に受付で「どこが悪いのか」を自分で説明する必要があるため、
このパートはとても実用的です。

動画内では、字幕もついてますし、主人公のNicoがドイツ語初心者で理解できていないシーンが共感を呼びます。
もっと学びたい人へ|医者の診察の言語の壁
DWには他にもこんなことを学べるセクションがあります。
Sprachbarriere beim Arztbesuch(B1)|ドイツ語中級向け「医者の診察の言語の壁」
→ DW Deutsch lernenのTop-Thema教材の一部です。
この教材のポイントは、単なる単語学習ではありません。
✔ ドイツでは医療通訳が原則無料ではない
✔ 医師側も言語問題に十分対応できていない
✔ 患者が自力で対処する現実がある
つまり、
「ドイツ語ができないと大変」ではなく
「準備していないと困る」
ということをテーマにしています。
このテーマは、準備をしてないと大変だということを書いていますが、
実際には不安なまま病院に行っても大丈夫です。なんとかなります!
キーワードだけは押さえておく
DW本文から、医療現場で重要な語彙を抜き出します。
- die Sprachbarriere(言語の壁)
- die Sprachmittlung(通訳・言語仲介)
- der Dolmetscherdienst(通訳サービス)
- überfordert sein(手に負えない状態)
- unwillig sein(協力的でない)
- die Diagnostik(診断)
- die Behandlung(治療)
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実際に、日本のエポスカードの海外旅行保険が使えた話
まだ日本に住んでいて、ドイツに旅行に来た時の話。
正直、ドイツで病院に行くときは毎回ちょっと緊張します。
ある日、病院に受診。
現地のドイツの保険も入ってたんですが、当時は手続きがよくわからなくて、自由診療で支払いました。
そのとき思い出したのが、日本で作ってきたエポスカードの海外旅行保険。
帰国後に必要書類をそろえて申請したところ、
きちんと保険が適用され、医療費は補償対象になりました。
「本当に使えるのかな…」と半信半疑でしたが、
実際に補償されたことで、精神的な安心感がまったく違いました。
ドイツの公的保険に入るまでの間や、
一時帰国・旅行時の備えとしても、1枚持っておいてよかったと本気で思っています。
エポスカードはめちゃくちゃおすすめです!