ver.di とは
ドイツのニュースサイトに頻繁に出てくるこの単語は
Vereinte Dienstleistungsgewerkschaft (統一サービス産業労働組合)の略名で、ドイツの労働組合です。
Vereinte Dienstleistungsgewerkschaftのサイト
ドイツでのストライキは当たり前?
フランスと違いストライキの制約がある
ドイツでは労働者が、労働条件の改善や賃金の向上を求め、あらゆる職種で頻繁にストライキが行われます。それでも、ドイツでのストライキは、フランスと違い労働組合を介さないストライキは禁止されています。よって、「フランスのようにもっとドイツもストをすべきだ」と言うドイツ人もいます。
ドイツでは平和的な解決を義務付けられているので、いきなりストライキに入るわけではありません。交渉決裂とストライキ投票の賛成多数で初めて決行されます。
交渉
まずは、労働組合の交渉が行われる。交渉が決裂した場合、ストを行うかどうかの投票になる。
ストライキ投票
ストライキは労働組合によって招集されますが、これは組合員の75パーセントがストライキ投票で賛成に回る必要があります。さらに、ストライキの決定が組合の執行委員会によって承認されなければなりません。
郵便の無期限ストライキ
2023年無期限の郵便のストライキの可能性
2023年3月9日(木)のドイツの主要メディアのニュースで伝えられたことは郵便の無期限ストライキの可能性です。
ドイツポスト の ver.di メンバーの 85.9% は、無期限のストライキを行う準備ができています。ver.diの投票結果です。雇用主は現在、3 月 10 日(金)に交渉を継続したいと考えています。しかし、ストライキを回避するためには、現在のオファーを大幅に改善する必要があります
警告ストライキ
ドイツポストでは、常に警告ストライキが行われており、直近では 2023年2 月に行われました。このような作業停止は一時的で局所的なものです。
2015年にもあった無期限ストライキ
交渉決裂後の無期限ストライキが最後にあったのは2015年。8年前に遡ります。
この時には4週間続きました。
大量の小包や手紙がその場に山積みになり、大損害を受けました。
その時期と同じ影響が懸念されています。
ストライキの期間は不明
警告ストライキは数か月前から断続的に行われていました。ストライキの可能性がある期間は不明です。どちらの側も、相手が動かなければならないことを強調しています。妥協へと成熟するまでには、おそらくしばらく時間がかかるでしょう。
またドイツからレポートします